5000年の歴史をもつインド・スリランカ発祥の伝統医療「アーユルヴェーダ」。病気にかかってしまってから治すのではなく、心身のバランスを持つことで病気を未然に防ぐ「予防医学」の観点からも、大変注目を浴びています。ここでは、アーユルヴェーダを日常生活に取り入れる方法をいくつか紹介します。
食事と栄養
まず、適切な食事と栄養は健康の基本です。アーユルヴェーダ医学は、栄養価が高く、抗酸化物質が豊富な食事を促進します。野菜、果物、全粒穀物、健康的な脂肪、ハーブ、スパイス、タンパク質など、さまざまな食品を含む主に植物ベースの食事を奨励します。
アーユルヴェーダ医学は個人に特有のものであるため、環境、現在いる季節、食事のタイミング、祖先と遺伝、主要なドーシャを補う食品自体の特性などの要素に基づいて食事の選択を行うことになります。
アーユルヴェーダの漢方薬
この習慣は、体内の炎症を軽減し、病気のリスクを軽減し、精神的健康と消化を改善することを目的としています。甘草の根、ターメリック、クルクミンなどのスパイスには抗炎症作用があり、心臓の健康を改善します。研究では、アシュワガンダという植物が不安やストレスを軽減することが示されています。ただし、栄養補給として漢方薬を追加する前に、アーユルヴェーダ医師と協力することが重要です。
ヨガと瞑想の実践
ヨガは5,000年以上前にインドで生まれた古代の習慣です。ヨガは、アーユルヴェーダの目的と同様に、心、体、精神を結び付けることを目的としています。
研究によると、定期的なヨガの練習はストレスレベルを下げ、生活の質を向上させることができます。さらに、ヨガは筋力を強化し、柔軟性を向上させると同時に、神経系を落ち着かせて集中力を高めます。
多くのヨガの実践には、アーユルヴェーダ医学の重要な側面である瞑想が組み込まれており、不安の軽減から心的外傷後ストレス障害の管理のサポートまで、多くのメリットがあり、体重管理や健康的な食生活にも役立ちます。
アーユルヴェーダマッサージ
アーユルヴェーダでは、ドーシャの乱れを整えることで心身の健康を取り戻していきます。その代表的な方法の1つとして、オイルを使用するマッサージ療法があります。オイルで体全体の循環を促進することで、ドーシャのバランスを整える「アビヤンガ」のほか、頭部に温かいオイルを垂らし続けることで瞑想状態をもたらし、ドーシャを安定させる「シロダーラ」などがあります。ドーシャのバランスを整えると体内が浄化されるため、体と心をリラックスさせることでストレスレベルが下がり、毒素の排泄や老化防止などの効果も見込まれるとされています。アーユルヴェーダのマッサージ効果としては、以下が挙げられます。
- 毒素の除去
- 免疫力を高める
- エネルギーを増やす
- 関節痛、筋肉の緊張、血圧レベルの軽減
- 睡眠の改善
最近何となく心身の乱れを感じているという方は、アーユルヴェーダの施術が体験できるサロンで、心と体のバランスを整え、ストレスや不調をリセットしてみてはいかがでしょうか。
最後に
古代から受け継がれているアーユルヴェーダから学べることはまだまだたくさんありそうです。少しずつ日常生活にアーユルヴェーダを取り入れることで、より理想的なライフスタイルに近づけていくことができそうです。