食品ロスは世界的な問題であり、私たち一人ひとりが取り組むことができる課題です。食材の再利用とリメイクは、家庭で簡単に実践できる方法のひとつです。今回は、北欧スウェーデンで人気のあるリメイク料理「ピッティパンナ(Pyttipanna)」と、食材の再利用のアイデアを紹介します。
1.ピッティパンナ(Pyttipanna)とは?
ピッティパンナは、北欧スウェーデンの伝統的な家庭料理で、余った食材を使って手軽に作ることができます。小さく切ったジャガイモ、肉、玉ねぎを炒めて作るシンプルながら美味しい一品で、名前の「ピッティ」は「細かく切る」、「パンナ」は「フライパン」を意味しています。日本のチャーハンのように、冷蔵庫に余っている食材を無駄なく使えるのが特徴です。
ピッティパンナの材料(2人分)
- オリーブオイル: 適量
- ジャガイモ: 3個
- 玉ねぎ: 1個
- パプリカ(お好みで): 1個
- その他、冷蔵庫にある野菜
- 肉(牛肉、豚肉、ソーセージなど): 200g
- 塩、胡椒: 適量
- パセリまたはディル(飾り用): 適量
- 目玉焼き(トッピング用): 2個
ピッティパンナの作り方
ジャガイモ、肉、玉ねぎ、パプリカをそれぞれ小さなキューブ状に切ります。その他、冷蔵庫にある食材を入れる場合もキューブ状に切ります。
フライパンにバターまたはオリーブオイルを熱し、まずジャガイモを炒めます。軽く焦げ目がついてきたら、同じフライパンに玉ねぎを入れ、透明になるまで炒めます。※冷蔵庫にある食材を入れる場合もこのタイミングで一緒に炒めます。
肉を加えて炒め、塩と胡椒で味を整えたら、全体が均一に混ざるまで炒めます。
お皿に移したら、目玉焼きを作りトッピングして完成です。仕上げにパセリやディルを散らします。
食材の再利用アイデア
他にも、食材を再利用する方法はたくさんあります。ここでは北欧リメイク料理以外にも取り組める内容を紹介します。
野菜の皮や茎は捨てずにスープストックとして再利用できます。玉ねぎの皮、にんじんの皮、セロリの葉などを水と一緒に煮込むだけで、栄養価の高いスープベースが作れます。
パンの耳や少し固くなってしまったパンは、クルトンにしてサラダやスープに加えると美味しくいただけます。オリーブオイルと塩、ガーリックパウダーをまぶしてオーブンで焼くだけで簡単に作れます。
自家栽培や有機栽培のフルーツの皮を使ってジャムやシロップを作ることで、無駄なく楽しむことができます。レモンやオレンジの皮を砂糖と煮詰めてジャムにしたり、シロップにしてヨーグルトやドリンクに添えたりするのも良いでしょう。有機栽培のフルーツは、化学肥料や農薬を使用せずに育てられるため、残留農薬や化学物質が少ないです。また比較的栄養価が高く、自然な甘みと風味があります。
余ったご飯は、チャーハンやおにぎりとして再利用できます。冷蔵庫に余っている野菜や肉を使って炒めるだけで、簡単に美味しい一品が作れます。
魚のアラを使ってダシを取ることで、旨味たっぷりのスープが作れます。煮物や味噌汁に利用することで、料理の風味が一段とアップします。
最後に
いかがでしたでしょうか?食材の再利用とリメイクは、食品ロスを減らすだけでなく、家庭の食事をより多彩で美味しいものにすることができます。北欧スウェーデンのピッティパンナのように、冷蔵庫にある食材を活用して新しい料理を作る楽しさを味わってみるのも良さそうです。これらのアイデアを取り入れることで、持続可能な生活の一歩につながります。